真実

某元議員は、支援者または支持者だった人を、次々と離反させてしまった。
本人にとっては自分を守るつもりで行なっていることが、自分を更に窮地に追い込んでしまった。

元議員は、インターネットを利用することによって、状況をコントロールするつもりだが、実際には、インターネットの利用を続けるほど、人が離れていく。
5万人を超えるフォロワーを持つツイッターは、適切に使えば、大変有用なツールになるが、正常な判断力を失ったままでは、逆に自分の立場を危うくしてしまう。

私は、このような事態にならないよう努力してきたが、大変困難な状況に陥ってしまった。
生きていくために最も重要な要素のひとつが、「自分で自分を守る能力」だ。
それを著しく欠いた人を必死で支えようとしても、多くの場合、徒労に終わるということだろう。

インターネットで発信する情報だけでなく、電話で話す内容からも、「パーソナリティーの半分が別人のようになってしまった」という印象だ。
壊れてしまった心を修復することは、容易なことではない。

私には、元議員を攻撃する意思がない。
私のような、心の問題に関わる専門職なら、元議員の抱えるトラブルの経緯を知れば、元議員を擁護する人が大多数だと思う。

だが、世間の大多数の「ど素人」には理解できない現象が、次々と発生している。
理解できないから、無知であるにもかかわらず、自分が納得できる理論を勝手に構築する。
そして、偏見に基づいて、心を病んだ人を、ただ非難し、排除しようとする。
これでは、中世ヨーロッパの魔女狩りのようなものだ。

元議員が健康だった頃の「人間関係の貯金」は、まだ残っているが、それが尽きた時、どうなるのか。
一部の専門家以外の人には擁護してもらえない状況が到来すれば、絶体絶命の危機だと言わざるを得ない。

元々は被害者であったとしても、今では「自分は100%被害者」と主張できる経緯ではないのに、元議員には被害者意識しかない。
自分がどれほど失敗を繰り返してきたか、全く認識できていない。
だから、ほとんどの批判を受け入れず、しばしば激しく反発する。
これでは、状況は悪化の一途だろう。

努力して築き上げてきたものを、このまま自ら台無しにしてはいけない。
全てを失う前に、気付いてもらいたい。
多くの人に信頼されていた自分を、取り戻してもらいたい。