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祈り

ある高校の女子生徒「A」が、数カ月間に渡って交際していた同学年の男子生徒「B」から酷い心理的DVを受け、耐え続けていたが、振られてしまった。
更に、Bが別の女子生徒「C」と交際しようとしたことを知り、とうとう心が壊れてしまった。
その後、Aは、四半世紀もの間「元カレ」Bにストーキングを続けた。
これは、実際にあった事例である。

統合失調症の人の多くは、「発症以前とは、全くの別人になった」ように見えることがあるが、Aは、恐らく統合失調症ではない。
妄想を抱えているが、統合失調症の妄想とは質の異なるものであり、「全くの別人」と思えるほどの行動の変化は起きていないからだ。
本人に病識はないが、妄想に基づく言動から、Aが正常な判断能力を失ったことは、専門知識がない人にも容易に理解できる。

Aは、Bに出会うまでは、子供っぽいが、優しい人だったそうだ。
しかし、ストーカーに変わってからのAは、Bだけでなく、Bの親族も攻撃の対象にしたため、Bの親族たちから激しく憎まれた。

Bの親族たちにとって、Aは「頭のおかしいストーカー」であり「加害者」なのだが、Bと交際していた当時のAは、明らかに被害者だったのだ。
それでも、ストーカーになってしまえば、Aを擁護する人は、ほとんどいない。

 

このケースは、最近の「元国会議員と、その元支援者らの対立」の構図に、かなり似ていると思う。

国会議員の心が壊れていることを「証拠」と思い込んで、元支援者が「だから俺の言ってることが正しいんだ」と主張するのであれば、それはとても罪深いことだ。
心を壊したのは、その元支援者自身なのだから。

だが、元国会議員を擁護する人は減り続け、このままでは孤立無援になりかねない状況である。

私には、もはや打つ手がほとんどない。
無神論者の私だが、神に祈りたい気分になってしまう。「どうか、あの人を救ってください」と。