試練

最近、元衆議院議員三宅雪子さんは、以下の記事の「別人化」に近い心理状態にあると私は思う。

元自衛隊メンタル教官が教える 「折れてしまう」原因は、ストレスではなく◯◯だった 〈dot.〉|dot.ドット 朝日新聞出版

 ストレスの程度にもよるが、例えば震災のような大きなショックや昼夜の逆転が続き、困難な決心を伴う作業の連続でも、2~3カ月までの間なら、本来の問題解決能力で、表面的な業務はうまくこなせるだろう。

 ところが、その間に「疲労」が蓄積していくのだ。そして疲労がある段階に達すると、体から脳に「これ以上動くな。弱っているからこれ以上の作業を命ずる人を警戒せよ」という指令が出るようになる。意思とは関係なく、気力と集中力が低下する。すると本来の問題解決力が発揮できなくなり、トラブルが増え、さらに疲労がたまるという悪循環に陥るのだ。

 本来のその人なら周囲に助けを求めることもできるが、この状態になるとイライラや猜疑心が非常に強くなり、簡単に援助も求められなくなる。いつもの彼とは違う状態になってしまうのだ。私はこれを「別人化」と呼んでいる。

 

正確に言えば、「別人化」より更に深刻な状態だろう。

それを本人が認識できないことを含めて、かなり深刻なのだ。

他者の意見に耳を傾けないままでは、自分で自分を追い詰めてしまう。

 

謙虚な姿勢で、他者と信頼しあえる関係を築いていたからこそ、多くの人が、三宅さんの周りに集まって、一緒に活動したのだろう。

三宅さんには、あの頃の自分自身を取り戻してもらいたい。

この厳しい試練を乗り越えてもらいたいと、心から願っている。